魂の骨格 S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -マリンフォード頂上決戦-」原型師 長汐 響インタビュー

「S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -マリンフォード頂上決戦-」原型師 長汐 響インタビュー

続々とラインアップが充実していくS.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズ。
このたび、マリンフォード頂上決戦時の「モンキー・D・ルフィ」が立体化!原型製作に加わった株式会社GB2・長汐響氏によるインタビューを実施。S.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズ再始動以降、多くの原型を手掛けられてきた長汐氏から見たS.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズのポイントや、「S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -マリンフォード頂上決戦-」のこだわりなどをたっぷり語っていただきました。

※記事中の画像は開発中の試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。

■S.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズについて

――S.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズでのご経歴と、今までご担当いただいたアイテムなどなどをお聞かせください。

長汐:S.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズを再始動したいというお話はかなり前よりいただいておりまして、その時に、ルフィ、ゾロ、サンジについては、形状までの試作をある程度作ってありました。そして3年前に正式に再始動するというお話をお伺いし、これまでの流れでご依頼をいただきました。
担当したアイテムは、「S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -鬼ヶ島討入-」、「S.H.Figuarts ロロノア・ゾロ -鬼ヶ島討入-」、「S.H.Figuarts サンジ -鬼ヶ島討入-」、「S.H.Figuarts 百獣のカイドウ(人獣型)」、「S.H.Figuarts ユースタス・キッド -鬼ヶ島討入-」、「S.H.Figuarts ポートガス・D・エース -火拳-」、「S.H.Figuarts マーシャル・D・ティーチ -四皇-」、「S.H.Figuarts モンキー・D ・ルフィ-ギア5-の関節機構」等ですね。

――なるほど。そして今回は「S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -マリンフォード頂上決戦-」もご担当いただいてますね。

長汐:そうですね。他のS.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズのアイテムでも、色々な商品にルフィの顔がオプションパーツとして付属しますので、それも担当しています。

企画担当:S.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズは、立ち上げからずっとご一緒させていただいているのが長汐さんです。

長汐:S.H.FiguartsやS.H.Figuarts(真骨彫製法)シリーズでは、特撮系も多く担当していましたし、『ONE PIECE』シリーズはフィギアーツZEROでもいくつか原型を担当していた経緯からお話をいただいたというのもあります。
フィギュアーツZEROでは、「百獣のカイドウ」をやってました、人型の方の。他にも「道化のバギー」や「シャンクス -覇王色の覇気-」……その辺で覚えてくれている方もいらっしゃってご相談いただいたんだと思います。ちなみにこの辺の外観原型は現在造形王でも活躍してくれている弊社衣笠が担当してます。

企画担当:それまで『ONE PIECE』の可動フィギュアについてはたまたまご依頼していなかっただけで、『ONE PIECE』としてのお仕事はこれまでもご依頼させていただいておりましたので、自然な流れだったかなと思います。

長汐:そうですね、『ONE PIECE』の可動フィギュアやってないのなんでかな〜くらいの感じでした。

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■S.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズのこだわりポイント

――S.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズだから考えているこだわりがあればお聞かせください。

長汐:やっぱり一番は動きですよね、マンガから動いているっていう印象が強い作品なので、そこは本当に抜かりなく動くようにしたい、マンガでできることは再現できるようにしたい、というのは常に考えています。
独特な体型のキャラクターもたくさんいるので、難しいところでもあるんですけど、そこは同時に面白いところでもあります。企画の方と一緒になって、こういう可動を入れたらいいんじゃないとか、常に新しいことに挑戦しながらできていると思います。

企画担当:そうですね、一緒に「こういうフィギュア欲しいですよね…」など如何に新しいことをするかを一緒に考えていただいておりますよね(笑)。

長汐:挑戦し甲斐があるんですよね、『ONE PIECE』は。例えば可動機構を担当した「S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -ギア5 未来島エッグヘッド-」の時も、版元様から可動パーツは入れないで欲しいけど動かしたいみたいな話がありまして。そうなると、もう中に針金を入れるしかないよね、となりました。
あと、ギャグ顔も作れるのも魅力ですよね。アクションフィギュアなので、表情がいっぱいつけられる。他の固定フィギュアだとポーズに合わないのでできない表情も、可動フィギュアなら入れ込むこともできるので、より今までにないシーンを作ることができるシリーズになったと思います。

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■これまでのS.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズから進化した「S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -マリンフォード頂上決戦-」の可動

――アクションが印象的なマリンフォード頂上決戦編を再現できるような可動を実現するにあたって意識されたところがあればお聞かせください。

「S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -マリンフォード頂上決戦-」原型師 長汐 響インタビュー
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長汐:一番大きいのは、腿のパーツにロール軸が追加されてるっていうところですよね。ここは今までは繋がっていたんですけど、今回は回るようになっています。 そのため足を広げることができるようになっていて、印象的な踏ん張るポーズなどが取りやすくなっています。

企画担当:マリンフォード頂上決戦編では腰を落とすシーンが多かったので、今までのルフィのS.H.Figuartsでもできてはいたんですけど、より全力なマリンフォード頂上決戦編のルフィのアクションシーンを再現できるように作っていただきました。

長汐:「S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -鬼ヶ島討入-」では、第一弾ということで、ラインがきれいに見えるということを念頭に置いていたので、腿に分割は入れていなかったんです。今回はアクションに振り切ったので、腿にロール軸を入れたのが一番大きなポイントですね。結果的に、このズボンの後ろの可動も効くようになってるんですよね。

企画担当:そのおかげでより可動できるようになっています。
マリンフォード頂上決戦編のルフィは、劇中で身を乗り出してというか、エースを助けたい気持ちが先行しているかの様な大きいアクションをするので、それをフィギュアで再現できるように、可動に振り切るご相談をさせていただきました。思いきって色々削っていただいたりして、最高の可動になっているかと思っています。

長汐:あと、内部的な機構の話ですが、腰とパンツの関節は見直していて、より前傾できるようになっています。

――それは、“ギア2”のポーズを再現するためでしょうか?

長汐:そうですね。前回も取り入れてはいますが、今回はより完璧に再現できるようにしたいという思いがありました。頭もだいぶ動くようになっています。

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企画担当:そうですね、首も可動調整いただいたり、髪の毛の造形もブンドドしている時に視界に入らない箇所は削っていただいたりなど細かいご相談をさせていただきましたよね。

長汐:より上を向けるような可動が入っているかなと。

企画担当:低姿勢や、腰を入れたアクションがポイントかなと思います。なりふり構わず、戦う様が再現できるフィギュアになったと思います。

――さきほどおっしゃってたように、マリンフォード頂上決戦編は感情が前に出て体の振り幅が大きいシーンが多いというのが印象的ですよね。今回の可動域のアップデートによって、よりアクションの躍動感が、わかりやすくなっていると感じました。

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企画担当:シャツなどにもスリットを追加で入れていただいたので、可動の幅が広がっております。

長汐:シャツが上に出てくるタイプはなかなか難しいんです。普通、ここまで曲がんないんですよね。
ジャケットとかもそうですけど。基本的にシャツをインしてるタイプのほうが、動きやすいんです。

企画担当:そういったところが、今回の可動でのアップデートポイントですね。

■「S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -マリンフォード頂上決戦-」の造形

――「S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -マリンフォード頂上決戦-」の造形面が、これまでのS.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズから造形面で変わった点をお聞かせください。

長汐:髪の毛の表現を、少しリアル寄りにしました。「S.H.Figuarts ポートガス・D・エース -火拳-」と並べることを考えてのハイディテール目で、情報量が多い造形になっています。

企画担当:全身ボロボロで戦ってるところに合わせて、髪の毛もディテールがあったほうが、体に合うんじゃないかというのがオーダーの意図です。そのあたりも含めて、髪のハイディテール化をしていただきました。

長汐:あと衣装の色も、あわせて変更しました。

企画担当:細かいところで言うと、今まで入っていなかった箇所へのシワディティールも追加しました。

長汐:股関節カバーパーツの造形を追加したんですよね。

企画担当:はい。なので、アクションさせても、しっかりディテールが損なわれないというところまで作り込んでいただきました。

長汐:細かいポイントなんですけど、秋場さんがよく見てるので。あぁ、そうだったねぇ!みたいな感じ追加したりでした(笑)。

企画担当:すみません。いつも細かい箇所が多々出てきちゃうんですけど…。

長汐:いやいや、それはもう、やっぱり、見てくれてるのは嬉しいですね。
普段も、曲がったあとの可動が重要だとか言ってるんですけど、たまにそれは抜けちゃうところもあって。それを秋場さんがフォローしてくれてるので、より良きものになってると思います。

企画担当:サンプルとしてあげてくださるものが、毎回素晴らしいんですけど、それを遊んでいると、もうちょっと欲が出てきちゃって、そこをご依頼すること多々あり…。

長汐:それはめちゃくちゃある。正しい、というか。製作者と企画者の正しい関係だと思います。

――いい関係を築いていただいているんですね。

企画担当:ありがとうございます。

長汐:こちらこそありがとうございます。

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――その他の部分で、「S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -マリンフォード頂上決戦-」で変更した箇所はありますか?

長汐:もちろん、この泣き顔パーツ、これですよね。

企画担当:これ、一番ですね。

長汐:まぁ、どのシーンかはお分かりだとは思いますが…。

企画担当:このパーツが付属するってことは…。今後の展開も期待いただけたらなという意図でも付属をさせていただきました。

長汐:これだけ極端な表情のフィギュアって、普通できないと思うんですよね。
S.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズは、コミカルな顔も入れようっていうのもテーマとして割とあったりするんですよね。それこそいろんなシーンで使える、というか。それもアクションフィギュアならではだと思いますね。

企画担当:この泣き顔は、特にマリンフォード頂上決戦編でしかできない表情だなって思います。

■今後の展開について

――今後のS.H.Figuarts『ONE PIECE』シリーズ、マリンフォード頂上決戦編の展開についてお聞かせください。

企画担当:この、マリンフォードでしかできないような遊びを再現するオプションパーツも考えています。それと、マリンフォード頂上決戦編として打ち出す以上、そのほかのキャラクターも仕込んでいます。マリンフォード頂上決戦編が、S.H.Figuartsでブンドドするのに一番ピッタリなシリーズだと思っているので、色々なキャラクターたちと戦わせられるように、商品を仕込んでいますので、なので、今後の展開も楽しみにしていただければと思っております。長汐さんにも色々作っていただいているので…。

長汐:はい、秘密裏に…(笑)。

企画担当:今年の魂ネイション(『TAMASHII NATION 2025』)で、色々試作品をお見せできるかと思いますので、まずは、これを1個目として手に取っていただければ、きっと楽しいと思います!

長汐:あとは、これからの話もあるけど、宴ができるようにしたいというのはありますね。
やっぱワンピースは戦いだけじゃないですからね。

企画担当:もちろん、メインはアクションフィギュアとして戦闘シーン再現は入れつつも、コミカルなシーンも再現できるようにしたいとずっと考えています。
今後そういうシーンを再現できるオプションパーツセットも検討しているので、お楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!

 
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【プロフィール】
原型担当:長汐響
1971年北海道江別市出身。金沢美術工芸大学美術学科油画専攻を卒業。阿佐ヶ谷美術専門学校イメージクリエイション科の非常勤講師を務める。
S.H.Figuars真骨彫製法シリーズ、ベルセルクシリーズなど可動フィギュアを多数製作。キャラクターの骨格を捉える独自の「骨格推定造形法」でフィギュアを制作する。

 

【プロフィール】
企画担当:秋場
2025年4月よりS.H.Figuarts ONE PIECEシリーズの企画を担当。他、アニメ作品「S.H.Figuarts」シリーズや、アニメ作品「S.H.MonsterArts」、「PROPLICA」、「聖闘士聖衣神話」シリーズのアイテムも担当。

 
S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -マリンフォード頂上決戦-

>「S.H.Figuarts モンキー・D・ルフィ -マリンフォード頂上決戦-」商品詳細ページ

 

>魂ウェブ『ONE PIECE』シリーズ特設ページ

 

©尾田栄一郎/集英社・東映アニメーション

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