魂の骨格 ストライクウィッチーズ/ゲルトルート・バルクホルン役 声優・園崎未恵 エーリカ・ハルトマン役 声優・野川さくら スペシャルインタビュー




「アーマーガールズプロジェクト」シリーズで商品化展開中の『ストライクウィッチーズ』。10月27日新発売の「ゲルトルート・バルクホルン」役声優・園崎未恵さん、12月発売予定の「エーリカ・ハルトマン」役声優・野川さくらさんにお話を伺いました。
また、商品サンプルを手にして盛り上がったお二人にご協力いただき、フィギュアを使ったスペシャルムービーを収録!

■『ストライクウィッチーズ』~作品をふりかえって

――10月26日、『ストライクウィッチーズ劇場版』のBlu-ray&DVDがリリースされますが、同作をふりかえっていかがですか?

園崎:劇場版は観る側からの期待に応えていると思えるシーンが色々あって、芳佳に対してのシーンや、エーリカとのやり取りが演じていてすごく楽しかったですね。
野川:トゥルーデ(※バルクホルンの愛称)は、エーリカ、ミーナと3人いつも一緒のシーンがTVシリーズから多かったですよね。私がトゥルーデを見ていて、“おっ”と思ったのは、すごくかわいく変化しているなって。恋する女の子みたいに、何かに夢中になっちゃうと、ダダダダダと猛進しちゃう。劇場版でも、芳佳ちゃんの為に戦うみたいなシーンもあって……。

園崎:そう、「もう行くのかったるい」とか言っていたのに、突然フル装備で出撃しちゃう(笑)。

野川:そういう表情を見せるのは、トゥルーデだけだと思うんですよ。だから、すごくかわいらしく変化しているんです。
園崎:そんなトゥルーデの手綱を引いているのがエーリカだと思う。

野川:ちょっとね、だらしない子ですけど(笑)。すごくかわいらしいふたりです。私の(演じる)エーリカは、劇場版ではチョコレートを食べて「美味しい」と言って、復活して戦うシーンがあったんですけど、それは私がチョコを好きなことをスタッフさんが知っていたからなんです。『ストライクウィッチーズ』はTVシリーズも含めて、演者さんの希望や嗜好をけっこうキャラクターに反映されているのを感じました。

園崎:演じ手に寄ってきている感がすごくあるよね。
野川:ね! そういう感じで(演じている私と合わせて)応援してくれるファンの皆さんも非常に多くて。エーリカは、ズボラだったり、友達想いだったり、本当に人間っぽいキャラクターだなと思います。劇場版ではすごく強いシーン、カッコいいシーンがあって。劇場版を観たファンの方からも「かっこよかった」と、たくさん言って頂けたのが嬉しかったです。

園崎:かっこよかった!! うちの相棒やっぱカッコイイわ!って(笑)。
野川:トゥルーデとの仲良しシーンも、いっぱいあったり。銃など武器のディテールも細かく描かれていたし、劇場版はすごかったよね。
園崎:大画面ならではの細かい描き込みだとか、しっかりしていて、見どころもいっぱいです。
野川:何回も観たでしょ?
園崎:観た!
野川:何度も劇場版に観に行って、「音がすごいイイ!」とか言ってたもんね。
園崎:ハルトマンカッコ良かったよ、劇場版!
野川:ありがとうございます!

園崎:もう初めに観た時に「うちの相棒マジ最高!」って(笑)
野川:何回も何回も泣いちゃって。芳佳ちゃんが健気に頑張っている姿に、“ぐっ”と、きちゃって。劇場で舞台挨拶させて頂いたあとに観させて頂いたんですけど、あの時は、未恵さんはもう2回目だったんだよね。それなのに、また泣いてた(笑)。

園崎:試写と合わせて2回目。でも、作品のワールドコーディネイター(軍事考証)を担当している鈴木(貴昭)さんは、最初のアバン(※オープニグ前の冒頭シーン)開けのシーンで、もう泣いてた(笑)。「鈴木さん、早いよ! 早いよ、泣くの!(笑)」って言ったら、「いや、だってもう大スクリーンで、こうやって動いてるだけでさ」って。私も「わかります、わかります」とか、ちょっともらい泣き。

 

野川:そんなに近くで感動している人がいたら泣けちゃうよね(笑)。
園崎:要所要所で“ぐっ”ときてしまって、そんなでした。
野川:Blu-rayも観るだろうね、未恵さん。
園崎:また観ちゃう、私! 要所要所、巻き戻して観ちゃう(笑)。

 

■可動フィギュアでの商品化に興奮!!

――お二人が演じたゲルトルート・バルクホルン、エーリカ・ハルトマンが、それぞれ10月と12月に「アーマーガールズプロジェクト」としてリリースされます。 今回、サンプルをお持ちしましたが、アニメーションと比べていかがですか?

園崎:いや、もう寸分違わないですね、これは。あ、バルクホルンが難しい顔してる! キリっとしている顔と、お説教しているみたいな顔と合わせて3種類付いているんですね。
野川:エーリカは、うわーって顔してる。かわいい~。よくできてる! あぁ、すごい、すごいよ、ほら、髪の毛も!
園崎:お耳が出ている時と出てないときのパーツが付いてるね。
野川:『ストライクウィッチーズ』は、こういうフィギュアが出るほど、すごい人気なんですね。
園崎:これは困り顔がついているのがポイント高いと思うんだよね。困り顔だよ?
野川:あ、頬が赤い! デレ?
園崎:べっ、別に芳佳のところに行こうとしているわけではないのだ!
野川:あれ? エーリカだけ、なんでこんなに顔のパーツが多いんですか? 表情が4種類も?

――エーリカ・ハルトマンは、表情豊かなキャラクターなので、増えてしまいました。

野川:嬉しいです。やったー! 愛されていますね。手首、肘、腕、足も、足首とかもすごく細かくポーズがつけられるように、動くようになってる。バンダイさんのは、他のフィギュアと違うと、スタッフさんから色々教えてもらいました。

――ありがとうございます!

園崎:自立もできます。
(※園崎さん自らゲルトルート・バルクホルンを自立させてポージング)
野川:感動しました。エーリカちゃんは、シュトルムの台風の渦をブンブンとふたつも足に付けられるんですね。劇場版のトゥルーデにおんぶしてもらっているところも、できちゃう。
園崎:「あぁ、眠~い」って(笑)。

野川:そう、飛んでいるシーンがとてもかわいかったので、ふたりセットでお買い求め頂けたらと(笑)。1回、やってみる? せっかくだから写真を撮っておこう♪
園崎:うん、撮ろう!

野川:感想、何かあります?
園崎:シャッター、押したあとでいいかな?
野川:いいよ(笑)。エーリカには、銃「MC42」も付いていますよ。これを背負うと、どういう感じになるんでしょうね。こういう感じ? ……はい、じゃあ、いぇーい!
園崎:こんな写真になりました。
野川:いい写真! ストライカーユニットも付けていいですか?


取材中、園崎さんがご自分の携帯で激写!!

――ちなみに手を繋いだシーンも再現できます。

(※魂ウェブスペシャルページ掲載のバルクホルンと芳佳の手つなぎサンプル画像をお見せしました)

園崎:あ! ちょっと! 芳佳と! 妹分にめっきり弱い!!
野川:内股とかもできるんだ。すごい、内股できたよ。ほら、かわいい!
園崎:本当だ、かわいい! でも、顔は眠そう(笑)。
野川:私たちは自分のキャラがこうしてフィギュアになったことが嬉しすぎて、もう夢中になっちゃっています。

園崎:私、こういうフィギュア大好きなんですよ、実は。女の子向きのお人形よりも、各関節が動くフィギュアとか、デッサンで使うモデル人形とか、昔から好きで。でも、集め始めたら財を潰すぐらい集めちゃうだろうなと思って、なるべく手は出さないようにしていましたが……やはり楽しいですね(笑)。
野川:今、色々と思い出していたんですけど、弟がふたりいたので、けっこう仮面ライダーやスーパー戦隊のおもちゃが家にありました。当時、弟たちのことを“男の子はこういうの好きなんだな”って見ていて、私はどちらかと言えば女の子向きなお人形さんに夢中な幼少時代でしたね。

園崎:そうだったんだね(笑)。私はフィギュア好きなだけに、自分が声を担当したキャラクターがこうやって立体になるのは純粋に嬉しいですよ。
野川:私もすごく嬉しい!
園崎:なので、たくさん動かして遊んでほしいなと思います。
野川:宝物にしてあげてください。
園崎:オプションで顔パーツとか別売りしてもらいたい(笑)。

野川:そう、顔とかお洋服とか、いろいろ着せ替えができたら楽しいと思うので、そういう夢を持ちながら(笑)。

■声優として大切にしていること

――おふたりがキャラクターを演じるうえで大切にしていること、声優のお仕事についてお聞かせください。

園崎:私は洋画の吹き替えのお仕事が多くて、アニメに声を当てるのは、ものすごい気を遣うんです。吹き替えは相手が人間なので、その人の呼吸に合わせて、それをどれだけ取り入れられるかって言うのが、勝負みたいな所があるんですけど、アニメーションは少なからず自分のテンポで演じないといけないし、絵のテンポも考えないといけない。どうしたらこのキャラクターが生き生き見えてくるだろうなと、いつも模索している感じです。特にバルクホルンは本当に難産でした。第1期の4話は大変でした。
野川:苦労したんだね。
園崎:特にバルクホルンは外側がすごく硬い固いし、内面がすごく見えにくいけど、ものすごく繊細な心の持ち主なんじゃないかな、みたいなイメージを私は持っていて。声のトーンもいつものお仕事と変えていて、吹き替えのときのイメージが強い方からは、バルクホルンの声に対して「えっ、園崎未恵ってこんな声低かったっけ?」って言われるし。

野川:いつもはもっと高い声ですよね。
園崎:吹き替えは私の場合、の場合は、原音の人の声のトーンに寄せていく作業なんですが、アニメーションでは、そういったガイドがまったくない状態からスタートなので大変です。

野川:私はゲームが好きで、そこから声優さんになりたくて、この世界に入ってきたんです。ありがたいことにデビュー初期から主題歌も歌わせてもらったりもしていたんですが、演技もあんまり上手ではなかったので現場にいると「歌手なんだよね?」と言われることもあったんです。私はそれが悔しくて。
園崎:えぇ~、厳しいなぁ。



野川:(笑)でも、「もっとお芝居頑張りなさい」と、けっこう早い段階で言ってくれる人が周囲にたくさんいてくれたんですよ。それと、色々な性格のキャラクターを同時期に演じなければいけないくらい忙しい時期があって、あの辺りからは特に「頑張ろう!」と思いました。“いろんな役を演じられるようになりたい”という強い想いから、いっぱい勉強して、研究して。次第に様々な役を任せてもらえるようになり、声優と言うお仕事は、すごいやり甲斐があるなって思うようになったんですよ。やはり努力をしないとダメだな、と。練習、すごいしますよね。未恵さんは、たくさん練習しても、アフレコ当日は朝早起きしてまた練習するんでしょ?
園崎:寝ると忘れちゃうから(笑)。

野川:それぐらいギリギリまで一生懸命確認します。大切なことは、今あるお仕事で十分みたいな満足感を得るんじゃなくて、もっと上を目指したいみたいな感じでひたすら努力を重ねることなのかもしれません。自分を捨てて、“なりきってやる!”といった気持ちで頑張っています。泣き叫ぶ時は、本当に涙を流しているぐらいな気持ちで。

園崎:私、いつも泣いてるよ!
野川:すごい感情移入して演じています。今は声で表現するのが楽しくて、本当にいい時期にエーリカちゃんと出会えました。

園崎:バルクホルンとエーリカはある意味夫婦のような関係ですから、劇場版はふたりのいい雰囲気のやり取りを感じてもらえたらいいですね。ハルトマンの手のひらの上で泳がされてる感じとか、楽しかったですね。
野川:現場もみんなと和気あいあいで、プライベートでも遊ばせてもらったり。デビュー当時だったら、こんな風にみんなと仲良くできなかったかもしれない。
園崎:当時は余裕がなかったんだね。
野川:それを経て、今こんなに楽しみながらお仕事をやれるのは幸せだなって。いい共演者にも恵まれて。なので、大切にしていることは、いろんな役をこなせるように研究をして努力をすることですね。

――本日はありがとうございました。

AGPバルクホルンと、AGPハルトマンでお2人に本気の(?)人形遊びをしていただきました!

作者:折り紙作家 笠原邦彦

園崎未恵(そのざき みえ)

2月7日生まれ
東京都出身 リマックス所属

出演作にアニメ『機動戦士ガンダムAGE』ドレーネ・イゼルカント役、ゲーム『FINAL FANTASY XII』アーシェ役など。洋画・ドラマの吹き替えを多数担当。


野川さくら(のがわ さくら)

3月1日生まれ
愛知県出身 ラムズ所属

主な出演作は『D.C~ダ・カーポ~』朝倉音夢、『ローゼンメイデン』雛苺、『トータル・イクリプス』タリサ・マナンダルなど。歌手としての活躍でも知られ、キャラクターソングやオリジナル楽曲を多数手掛ける。


アーマーガールズプロジェクト
ゲルトルート・バルクホルン


価格:4,725円(税込)
発売日:2012年10月27日
対象:15才~


アーマーガールズプロジェクト
エーリカ・ハルトマン


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発売日:2012年12月
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